頭がキーンと痛む・締め付けられるのは肩こりのせいじゃないかもしれない
冷たいものを食べたときの頭のキーン、髪をきつく結んだ日の締め付け感。どちらも「体質」や「肩こり」で片付けられがちですが、実は仕組みが解明されている物理的な頭痛の可能性があります。
- 1冷たいものを一気に食べたときの頭痛は、口の中の急激な冷却による血管反応が原因と報告されている。
- 2きつく髪を結ぶ習慣による頭痛は「牽引性頭痛」と呼ばれ、頭皮への持続的な引っ張りが引き金になる。
- 3どちらも“肩こり”や“ストレス”ではなく、特定できる物理的な刺激が原因であるため、刺激を避けるだけで再発を減らせる。
冷たいものによる頭のキーンも、きつい髪型による締め付け頭痛も、肩こりやストレスではなく特定できる物理的な刺激が引き金になっている可能性がある。
真犯人1:冷たいものを一気に食べたときの「キーン」
アイスやかき氷を急いで食べたときに感じる、こめかみから額にかけての鋭い痛み。医学的には「アイスクリーム頭痛」として研究の対象になっている現象です。Hulihanのレビューによると、口の中、特に上あごの奥が急激に冷やされることで、その周辺の血管が反射的に拡張し、頭部に痛みとして伝わると考えられています。冷たいものを飲み込む速さと痛みの強さには関連があるとされ、ゆっくり食べる・口の中で少し温めてから飲み込むといった工夫で発生を減らせる可能性があります。
真犯人2:きつく結んだ髪が引き起こす「牽引性頭痛」
一日中ポニーテールやきついお団子ヘアで過ごした日に、頭全体が締め付けられるように痛む、頭皮がピリピリするといった経験はないでしょうか。Barretoらの研究では、髪を強く引っ張るヘアスタイルによって生じる頭痛が「牽引性頭痛(外部牽引性頭痛)」として報告されており、片頭痛を持つ人ではその頻度や強さがより出やすい傾向があることも示されています。原因は単純で、頭皮の毛根周辺の組織が持続的に引っ張られることによる痛みです。
- アイスクリーム頭痛:冷たいものを飲み込んだ直後〜数十秒でピークになる鋭い痛み
- 牽引性頭痛:髪をほどいた後もしばらく頭皮がジンジンする、生え際が痛む
- どちらも数分〜数十分で自然に治まることが多いが、繰り返す場合は生活の中の刺激源を探る価値がある
見落とされやすい理由
この2つの頭痛は、発生から数分〜数十分で自然に治まってしまうことが多いため、「たまたま」「体調のせい」として記録されずに流されがちです。しかし引き金がはっきりしている頭痛だからこそ、パターンさえ把握できれば予防がしやすいという特徴があります。特にデスクワークで一日中髪を結んでいる人、暑い季節に冷たいものを頻繁に口にする人は、無自覚に頻度の高い刺激にさらされている可能性があります。
今日からできる対策
- 1冷たいものは一口目をゆっくり、舌の前方で温めてから飲み込む上あごの奥を急激に冷やさないようにするだけで、キーンとする痛みの強さを抑えられる可能性があります。
- 2髪を結ぶ位置を低め・緩めに変える結ぶ位置を高いポニーテールから低い位置に変える、ゴムを1本増やして力を分散させるなどで頭皮への牽引を減らせます。
- 3長時間の結び髪は途中で一度ほどく在宅ワーク中など人目を気にしなくてよい時間帯に、数時間おきに髪をほどいて頭皮を休ませます。
対策に役立つアイテムの目安
力が分散しやすい素材・形状のものは、細いゴムに比べて頭皮への牽引が少なくなる傾向があります。
価格はいずれも目安。特定商品を推奨するものではなく、提携先が決まり次第リンクを設置します。
受診を検討したいケース
よくある質問
Qアイスクリーム頭痛は病気のサインですか?
多くの場合は数十秒〜数分で自然に治まる一過性の反応で、それ自体が病気を示すものではないとされています。ただし、いつもと明らかに違う激しい痛みが続く場合は自己判断せず受診してください。
Q髪型を変えても頭痛が続く場合はどうすればいいですか?
髪型による牽引が原因でない可能性もあります。片頭痛や緊張型頭痛など他のタイプの頭痛が隠れている場合もあるため、頻度や痛みの強さが強い場合は頭痛外来などへの相談を検討してください。
本記事の内容は一般的な情報提供であり、医学的診断ではありません。症状が強い・長引く場合は医療機関へご相談ください。