長い会議のあとに頭痛がするのはなぜ?会議室の空気は1時間で“集中力低下ライン”を超える
2時間の会議が終わると、こめかみが重い。これは疲労でも緊張でもなく、人数×時間でCO2が溜まった会議室、会議中ずっと触れていた上下の歯、そして水を一滴も飲んでいない、という3つの“測れる原因”の足し算です。
- 16人が2時間こもる会議室のCO2は、換気が弱ければ2,000ppmを超えることが珍しくない。1,000〜2,500ppmで意思決定テストの成績が下がる研究があり、頭痛・眠気の訴えとも関連する。
- 2会議中の“歯の接触”は側頭筋を緊張させ、終わった後に頭重感として出る。
- 350分で5分退室、ドアを開けたままにする、会議中に水を飲む、歯を離す——の4つで、次の会議から変わる。
会議室は“CO2の圧力鍋”
成人1人の呼気で1時間あたり約20LのCO2が出ます。換気の弱い会議室に6人が2時間こもれば、室内のCO2が2,000ppmを超えても不思議ではありません(編集部試算)。建築物衛生法の管理基準は1,000ppm以下。1,000ppm・2,500ppmの条件で意思決定テストの成績が有意に低下した研究があり、高CO2・低換気の室内では眠気・頭痛・粘膜の刺激の訴えが増えることが室内環境研究で繰り返し報告されています。
1位会議中の“歯の接触”が側頭筋を締め上げる
黙って聞いている時間、上下の歯が触れたままになっていませんか。上下の歯は本来1日合計20分程度しか触れないのが正常で、触れ続ける癖(TCH)は咬筋・側頭筋を疲労させ、会議後のこめかみの重さとして出ます。口を閉じたまま歯だけ離す、が基本です。
2位“水を飲んでいない2時間”
体重の1〜2%の軽い脱水でも頭痛・疲労感・集中力低下が増えることが健常者で示されています。会議前にコーヒーだけ、会議中は何も飲まない、が2時間続くとこの条件に入ります。
- 1会議は50分で切り、5分だけ全員で退室休憩の目的を“空気の入れ替え”に置き換える。ドアと窓を開けて出る。
- 2ドアを開けたまま始める機密でなければドアは開放。それだけでCO2の上昇が緩やかになる。
- 3水のボトルを持ち込み、30分に一口コーヒーではなく水。会議の前に300mL飲んでおく。
- 4聞いている間は“歯を離す”唇は閉じ、歯は離し、舌は上あごに。会議メモの端に『歯』と書いておく。
数値が見えると、休憩のタイミングを“感覚”ではなく“1,200ppm超えたら”に変えられる。チームの生産性投資として最も安い部類。
会議後の頭痛を防ぐアイテム3選
会議室に持ち込んで数値を見せるだけで換気の合意が取れる。
“開けたまま”を勝手に閉まらないよう固定する最安の換気投資。
会議に水を持ち込む習慣をつくる。目盛り付きなら“飲めていない”が見える。
価格はいずれも目安。特定商品を推奨するものではなく、提携先が決まり次第リンクを設置します。
- [1]Satish U, et al. Is CO2 an indoor pollutant? Direct effects of low-to-moderate CO2 concentrations on human decision-making performance. Environ Health Perspect. 2012
- [2]厚生労働省|建築物環境衛生管理基準(二酸化炭素 1,000ppm以下)
- [3]Armstrong LE, et al. Mild dehydration affects mood in healthy young women. J Nutr. 2012
- [4]Manfredini D, et al. Epidemiology of bruxism in adults: a systematic review. J Orofac Pain. 2013
本記事の内容は一般的な情報提供であり、医学的診断ではありません。症状が強い・長引く場合は医療機関へご相談ください。