疲労の真犯人FatigueDetective
だるい6分で読めます

胃薬や糖尿病の薬を長く飲んでいるのに疲れが取れないのはなぜ?吸収できないビタミンB12を疑う

疲労の真犯人 編集部検証方針

健診は毎回A判定なのに、だるさとしびれが抜けない。胃酸を抑える薬や糖尿病の薬を続けている人は、赤血球と神経の材料であるビタミンB12がうまく吸収できていない可能性があります。

この記事の結論
  1. 1胃酸を抑える薬(PPI・H2ブロッカー)やメトホルミンを長期間飲んでいると、赤血球と神経の材料であるビタミンB12の吸収が妨げられることがある。
  2. 2一般的な健康診断ではヘモグロビンの異常が出て初めて気づかれることが多く、血清ビタミンB12そのものは測定項目に入っていないことが多い。
  3. 3服用中の薬・食事の内容を振り返り、血清ビタミンB12を医師に相談することが、だるさの正体を数値で確認する近道になる。
結論

胃酸を抑える薬やメトホルミンの長期服用、動物性食品をほとんど摂らない食生活は、ビタミンB12の吸収・摂取を妨げ、だるさやしびれの原因になることがある。一般健診では見つかりにくいため、血清B12の測定を医師に相談するのが近道。

ビタミンB12が足りないと何が起きるか

ビタミンB12は赤血球をつくる材料であり、神経を覆う鞘(ミエリン)を保つためにも使われる栄養素です。米国NIHの解説によれば、不足すると倦怠感やだるさに加えて、手足のしびれ・チクチクした感覚、物忘れ、集中力の低下といった神経系の症状が起こることがあるとされています。エネルギー代謝そのものよりも、赤血球の質と神経の働きに直結しているため、単なる眠気とは違う“地に足がつかない”ようなだるさとして出やすいのが特徴です。

見落とされやすい“吸収できない”人の条件

  • 胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬・H2ブロッカー)を長期間服用している
  • 2型糖尿病の治療薬メトホルミンを服用している
  • 50歳以上で、加齢により胃酸の分泌が落ちている
  • 胃の切除・減量手術(バリアトリック手術)を受けたことがある
  • ベジタリアン・ヴィーガンなど、動物性食品をほとんど摂らない食生活をしている
リスク条件と吸収が妨げられる理由(NIHの解説をもとに編集部整理)
条件吸収・摂取が妨げられる理由確認のしかた
胃酸を抑える薬を長期服用胃酸が少ないと食品中のタンパク質からB12が遊離しにくい処方医に血清B12の測定を相談
メトホルミンを服用中腸管でのB12吸収を妨げる可能性が指摘されている定期受診のときにB12も測ってもらう
ベジタリアン・ヴィーガンB12は天然には肉・魚・卵・乳製品にしか含まれない強化食品・サプリの利用状況を振り返る
50歳以上加齢で胃酸の分泌量が自然に落ちるだるさが続くなら検査を検討する

健診「異常なし」でも見つからない理由

一般的な健康診断の血液検査では、ヘモグロビンや赤血球の大きさ(MCV)に異常が出て初めてB12不足が疑われることが多く、血清ビタミンB12の値そのものは基本の測定項目に入っていないことが一般的です。さらに、葉酸を同時に十分摂っていると赤血球の異常が隠れ、貧血の所見が出ないままB12不足だけが進むケースがあることも知られています。「健診は毎回A判定」でも、この経路では見つからない可能性があります。

今日からできる3つの確認

だるさの正体を数値で確認する手順
  1. 1
    服用中の薬と食事を1週間分書き出す
    胃薬・メトホルミンの有無、肉・魚・卵・乳製品を何日に1回食べているかをメモする。自分がリスク条件に当てはまるかをまず確認。
  2. 2
    血清ビタミンB12の測定を医師に相談する
    一般健診には含まれないことが多いので「B12も測ってほしい」と伝える。自費になる場合があるので事前に確認を。
  3. 3
    動物性食品が少ない人は強化食品を見直す
    ベジタリアン・ヴィーガンの場合、食事だけでB12を確保するのは難しいことがある。強化食品やサプリの利用を医師・管理栄養士に相談する。
しびれ・ふらつきが続く場合は自己判断で待たない

B12不足による神経症状は、放置すると回復に時間がかかることがあるとされています。手足のしびれ・歩行のふらつき・物忘れの悪化が続く場合は、自己判断でサプリを試すだけで済ませず、内科・神経内科を受診してください。

だるさの正体を確認するアイテム3選

No.1PR準備中
血清ビタミンB12検査(医療機関・郵送検査)
数千円〜が目安(自費の場合あり)

推測ではなく数値で確認できる。胃薬・メトホルミンを続けている人はまずここから。

こんな人に:薬を長期服用している人
No.2PR準備中
メチルコバラミン配合サプリメント
¥500〜¥2,000/月が目安

自己判断での高用量摂取は避け、検査で不足が確認できてから使う。

こんな人に:ベジタリアン・ヴィーガンの人
No.3PR準備中
B12強化食品(栄養強化シリアル・植物性ミルクなど)
¥300〜¥800が目安

動物性食品を避ける食生活でも、日常の置き換えでB12を補いやすい。

こんな人に:動物性食品をほとんど摂らない人

価格はいずれも目安。特定商品を推奨するものではなく、提携先が決まり次第リンクを設置します。

よくある質問

Qサプリを先に試してもいい?
A

表示量の範囲であれば大きなリスクは少ないとされますが、しびれなどの神経症状がある場合は自己判断せず、まず血液検査を受けてください。原因が別にある可能性もあります。

Qベジタリアンだが貧血と言われたことがない。それでも不足する?
A

葉酸を十分摂っていると赤血球の異常が隠れ、貧血の所見が出ないままB12不足だけが進むことがあります。血液検査の項目に血清B12が含まれているか確認してください。

本記事の内容は一般的な情報提供であり、医学的診断ではありません。症状が強い・長引く場合は医療機関へご相談ください。

この記事をシェア
胃薬や糖尿病の薬を長く飲んでいるのに疲れが取れないのはなぜ?吸収できないビタミンB12を疑う|胃酸を抑える薬(PPI・H2ブロッカー)やメトホルミンを長期間飲んでいると、赤血球と神経の材料であるビタミンB12の吸収… #疲労の真犯人 https://hungryz.app/articles/long-term-medication-b12-deficiency-fatigue/
この真犯人をシェア

あわせて読みたい