8時間寝ているはずなのに眠りが浅いのはなぜ?ペットや物音による中途覚醒
布団に入っている時間は足りているのに、朝から疲れが残る。原因の一つとして、一緒に寝ているペットの動きや、深夜の環境音による無自覚の中途覚醒が挙げられます。
- 1同じ寝室で寝るペットの動きが、本人が気づかないまま睡眠を分断していることがあるという報告がある。
- 2WHOのガイドラインでは、夜間の騒音は健康や睡眠の質に影響しうるとされ、目安となる基準が示されている。
- 3眠りの分断は本人の自覚が薄いことが多く、睡眠時間の長さだけでは疲労の原因を見抜けない。
睡眠時間は足りているのに疲れが残る場合、同室で寝るペットの動きや夜間の環境音による、本人が気づかない中途覚醒が関わっている可能性がある。
「起きた記憶がない」のに眠りが分断されていることがある
睡眠中に何度も目を覚ましていても、そのすべてを翌朝覚えているわけではありません。数秒〜数十秒の短い覚醒は記憶に残りにくく、本人は「ぐっすり眠った」と感じていても、実際には眠りが細かく分断されているケースがあります。この“自覚のない中途覚醒”が積み重なると、睡眠時間としては十分でも、深い睡眠の割合が減り、翌日の疲労感につながることがあります。
真犯人1:同じ寝室・同じベッドで寝るペット
Krahnらの研究では、ペットと同じ寝室・同じベッドで寝ている人の一部に、ペットの動きによる睡眠の乱れが確認されたことが報告されています。ペット自身は快適に眠っていても、寝返りや布団からの出入りなどの動きが、飼い主の眠りを浅くする一因になり得るということです。すべての人に当てはまるわけではありませんが、「ペットと寝ると安心して眠れる」という感覚と、実際の睡眠の質は必ずしも一致しない可能性があります。
真犯人2:気にしていない生活音・環境音
冷蔵庫の作動音、道路の交通音、上下階の生活音など、日中は気にならない程度の音でも、深い睡眠の段階に影響を与える可能性があります。WHO(世界保健機関)の環境騒音ガイドラインでは、夜間の騒音レベルが健康や睡眠の質に影響しうるとして、道路交通騒音などについて推奨される基準値が示されています。「音で目が覚めた記憶はない」という感覚だけで、騒音の影響がないと判断するのは早計かもしれません。
- 朝起きた瞬間から体が重い、寝た気がしない
- 睡眠時間は7〜8時間確保しているのに日中眠い
- パートナーやペットと寝ている日だけ調子が悪い気がする
- 寝室が道路や共用部に面していて、生活音が気になったことがある
今日からできる対策
- 1ペットのベッド・寝床を別に用意してみる同じ部屋でも、体が触れ合わない位置に専用の寝床を用意するだけで、動きによる振動や物音を減らせる場合があります。
- 21週間だけ寝室を分けて睡眠の質を比較する可能であれば数日間ペットや生活音の少ない部屋で試しに眠り、朝の体感の違いを確認してみます。
- 3耳栓やホワイトノイズで環境音を一定にする無音にするのではなく、一定の音でマスキングすることで、突発的な物音による覚醒を減らしやすくなります。
対策に役立つアイテムの目安
ペットの寝床を分けることで、飼い主のベッドへの振動や動きの伝達を減らす狙いで使われます。
突発的な環境音をやわらげ、覚醒のきっかけを減らす目的で使われます。
価格はいずれも目安。特定商品を推奨するものではなく、提携先が決まり次第リンクを設置します。
受診を検討したいケース
よくある質問
Qペットと寝るのをやめるべきですか?
全員に当てはまるわけではなく、安心感によって寝つきが良くなる人もいます。日中の眠気やだるさが強い場合に、一つの見直しポイントとして試してみる、という位置づけで問題ありません。
Q対策をしても日中の眠気が改善しない場合は?
睡眠環境を見直しても改善しない強い眠気やいびき、呼吸の乱れを指摘されたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群など他の原因が隠れている可能性があるため、医療機関への相談を検討してください。
本記事の内容は一般的な情報提供であり、医学的診断ではありません。症状が強い・長引く場合は医療機関へご相談ください。